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秩父札所26番「円融寺」~奥の院・岩井堂は山の中に~

秩父札所巡り
円融寺 岩井堂

円融寺
■住所:埼玉県秩父市下影森348
■駐車場:あり
■電話:0494-23-8838
【御朱印受付 基本情報】
■受付時間:8:00~17:00
 ※11月~2月は16:00まで
 ※12:00~12:30は昼休憩
■定休日:なし
■御朱印料:500円
 ※2巡目以降は200円

「円融寺」の本堂。

岩井堂の本尊である聖観世音菩薩を別当寺として安置している寺院。岩井堂の聖観世音菩薩はもともと秩父札所34観音霊場の26番観音だった。武甲山を背にして立つ本堂は江戸時代中期の建物であり、正面は柱間8間(約14.5m)、奥行きは5間(約9.1m)と奥行きが浅い。また、本堂の外部には高欄のない回廊があるのも特徴のひとつ。鳥山石燕の作で、明和元年(1764)に江戸の護国寺で催された秩父三十四観音総出開帳のときに奉納された「景清のろう破り」の扁額は埼玉県の指定文化財。

Kとともに秩父札所巡りを始めた際、一番最初に訪れた札所。
実は秩父でのドライブの2日前までどこを回るか決まっておらず、「そういえば…」と思い出したワタシが秩父札所巡りをKに提案。すると、あれよあれよという間に秩父札所巡りを始めることになった。

「円融寺」は秩父市街の南西部、武甲山の山裾にある。
国道140号から武甲山に向かって曲がった先に位置し、秩父鉄道・秩父本線の影森駅からだと歩いて10分ほど。
車で行く場合はお寺に近づくほど道が細くなる。お寺までの看板を見逃さないように注意しておきたいところだ。
ぽつぽつと住宅が点在する細い道を抜けた先に「円融寺」はある。この日は日曜日だったが、参拝者はまばらだった。

「円融寺」の門前の様子。

静かな住宅街の奥にある「円融寺」は都会の喧騒とは無縁の、時間がゆっくりと流れるような場所だ。こういうところに来ると、普段はしゃべってばかりのワタシとKも自然と静かになってしまう。
山門をくぐると目の前に本堂がある。そのすぐ裏には武甲山がどっしりと構えており、それが「円融寺」を包み込んでいる静けさを引き立てているような印象を受けた。

山門前に鎮座する観音像。
山門前の広場。
緑豊かな広場です。
子育て子供地蔵菩薩。
本堂の裏側。武甲山が間近。
「円融寺」の案内板。
「景清のろう破り」の案内板。

御朱印をいただくのはワタシにとって人生初の経験だったため、納経所でお願いするときにはさすがに緊張した。
一方、お寺の方はとても親切。もともとご本尊が安置されていた「岩井堂」のこともよくわかっていなかったワタシたちに、周辺の案内図を交えながら行き方を丁寧に教えてくれた。
ちなみに、「岩井堂」は「円融寺」から歩いて30分ほどとのことだが、この30分が想像以上のハードさで…。

「円融寺」の御朱印。

「岩井堂」はレゾナック(旧・昭和電工)秩父事務所でひと声かけて敷地を通過すれば、観音堂のふもとにある駐車場まで入れるとのことで、昼食を挟んでそちらを目指す。
事務所の守衛さんも親切で、駐車場の位置をわかりやすく教えてくれる。そして駐車場に車を停めて行く先に目を向けると…うっそうと木が生い茂る中に山道が続いているじゃないですか! こりゃ昼食の腹ごなしレベルの散歩じゃなさそうですよ。

駐車場の近くにある「聖徳宮」。
駐車場は「聖徳宮」の裏側にあり。
「岩井堂」へ続く山道。

今回、秩父札所巡りで最初に「円融寺」へ行こうと決めたのは、昼食を摂るレストランから近いところにあったから。なんとも安直な理由だが予備知識ゼロの結果、心構えもなくかなりハードな散策に臨むことになった。その場のノリで行動するのも楽しいが、事前の情報収集もある程度は必要ですな。

山の中に続いている石段は300段以上あるのだとか。その周囲には石仏が点在していた。
最初は緩やかだが、やがて目の前に急な石段が出現。これを上らないといけない。
石段は苔むした部分もあり、手すりにつかまりながら上ったほうが安全だ。

強気な格好で山道を進むK。
上る際は手すりにつかまって!
最後のほうで特に急な石段が。
石段を上から見た1枚。

石段を上りきったところに案内板があった。やっとのことで「岩井堂」が見えてきたような感じだ。

岩井堂
■住所:埼玉県秩父市下影森
 1450
■駐車場:あり

元久2年(1205)に建立され、現在の朱塗りで懸造りの堂宇は江戸時代中期に京都の清水寺を模して造られたといわれる。弘法大師が諸国遍路の途中でこの地を訪れた際、霊験を感じて岩間に壇を設け、37日の秘法を修業したという言い伝えも残る。

観音堂のそばの巨岩。

巨岩と並ぶように立つ「岩井堂」の周囲はうっそうとしている。この日は日差しが強めだったが、観音堂の中は涼しかった。
観音堂の裏側には石仏が安置されており、さらには護国観音像へと続く道があった。

護国観音像、さらにその先にある修験堂までは山道が続く。
場所によってはうっすらと道だとわかるようなところもあり、山歩きなどほとんどしたことのないワタシたちは戸惑うことばかりだった。

山の中のT字路。道だとよくわかる。
岩肌がうっすらと見えるところが道。
…どこに道が!? もはやただの斜面では…。

ヒーヒー言いながらも護国観音像までたどり着いてお参り。
この段階でけっこうな疲れにもかかわらず、ワタシたちはその先にある修験堂へ。何がそこまでワタシたちをかきたてるのか…。

山の中に鎮座する護国観音像。
護国観音像の先にある修験堂。
修験堂からの景色。周囲は木々が生い茂ってます。

駐車場から「岩井堂」を経由して護国観音像~修験堂と巡ると往復で1時間ほど。帰ってきたときには汗びっしょりだった。
駐車場に戻ったあと、もう歩きたくないというKが車内で涼んでいる間にワタシは周辺を散策。「琴平神社」を見つける。
ちょっと行ってみようかな…と思ったものの、急な階段を見て断念してしまった。

あとで考えてみると、帰りは「琴平神社」を経由してもよかったのかもしれない。やっぱり多少の下調べは必要ですな。

「琴平神社」の鳥居。
「琴平神社」へ続く石段。

帰りはレゾナックの守衛さんに車内から会釈。参拝者の来訪に慣れているのだろう、守衛さんも手を上げて応えてくれた。やっぱり感じのいい方だな!

秩父札所34観音霊場」一覧 >

(お出かけ日:2024年6月16日)
※施設情報は2024年10月時点のものです。

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