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秩父札所6番「卜雲寺」~雄大な武甲山が目の前に~

秩父札所巡り
卜雲寺

卜雲寺ぼくうんじ
■住所:埼玉県秩父郡横瀬町横瀬
 1430
■駐車場:あり
■電話:0494-24-6236
【御朱印受付 基本情報】
■受付時間:8:00~17:00
 ※11月~2月は16:00まで
 ※12:00~12:30は昼休憩
■定休日:なし
■御朱印料:500円
 ※2巡目以降は200円

嶋田与左衛門が開基となって創立したといわれる寺院。与左衛門の法号が卜雲源心庵主であったことが寺名の由来とされる。本尊の聖観世音菩薩は武甲山の山頂にあり、古代末期より続く山岳信仰の流れを汲む蔵王権現社にもともとは安置されていた。当初、この本尊は萩が茂る池の近くの堂宇に祀られていたことから、卜雲寺には「萩野堂」という別名もある。また、聖観世音菩薩は行基の作といわれる。他にも清凉寺式釈迦像、縁起絵巻などのほか、山姥の歯も所蔵。行基に捕らえられた武甲山の山姥が、神仏に背かぬという誓いを立てて差し出した歯に、行基が本尊を刻んで安置したという言い伝えが残る。

Kとの秩父札所巡礼で4番目に訪れたお寺。
飯能方面から国道299号で秩父市街に入る際に通る横瀬町の北寄りにある。

国道299号から離れて「卜雲寺」に近づくにつれ、道はどんどん細くなっていく。
さらに、「卜雲寺」の手前にある道はかなり狭いうえに坂が急なため、車がすれ違うのはほぼ不可能。車で向かう場合は前方を確認したうえで坂を上り下りするようにしたい。

「卜雲寺」手前の坂。
「卜雲寺」前の道路。

「卜雲寺」は小高い丘の上に立つ、ちんまりとして落ち着きのある雰囲気のお寺だ。
本堂の前から南側に目を向けると、そこには雄大な武甲山が。
秩父のシンボルといわれる武甲山を正面に据えた景色は圧倒されそうになるほどの迫力だ。行基に退治されたという言い伝えが残る山姥は武甲山に住んでいたそうだが、この景色を見ると、「確かに山姥がいそうな山だなぁ」と思ってしまう。

中央にひと際高くそびえるのが武甲山。

境内は広くないとはいえ、さまざまな草花が植わっている。季節ごとの色合いを楽しめそうだ。
あずまやもあり、徒歩で札所巡りをする場合にはうれしいところだろう。

本堂。
観音像と南天。
境内から見渡せる山々。
本堂そばのあずまや。

納経所は本堂よりも新しい建物だが、お寺の雰囲気によくマッチしている。
御朱印を書いていただいたお寺の方には周囲の札所への行き方も教えていただき、今後の札所巡りの参考になった。

本堂に向かって右側にある納経所。
「卜雲寺」の御朱印。

境内にはお堂もいくつかあったので、ワタシたちは御朱印をいただいたあとでこちらもお参り。
きれいな境内を散策していて、小さいながらも地域の人々に親しまれているお寺なのだと感じた。

薬師如来堂。
あずまやのそばの卜雲稲荷。
武甲山を背にして立つ六地蔵。
駐車場そばのトイレ。
「観音霊験記」の扁額。「卜雲寺」が萩野堂と呼ばれるきっかけとなった、萩にまつわる出来事が描かれている。
子育てや延命のご利益があるとされるねがい地蔵。本堂へ続く坂道の途中にある。毎年6月16日には、ねがい地蔵祭を開催。

静かな山寺といった趣きの「卜雲寺」だが、4月18日には観音様縁日が行われるのだとか。
この日はどんな賑わいを見せてくれるのか、ちょっと興味が湧いた。
景色も素晴らしいので、天気のいい日にぜひ訪れたいお寺だ。

秩父札所34観音霊場」一覧 >

(お出かけ日:2024年10月12日)
※施設情報は2024年10月時点のものです。

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