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秩父札所7番「法長寺」~平賀源内ともゆかりがあるお寺~

秩父札所巡り
法長寺

法長寺
■住所:埼玉県秩父郡横瀬町横瀬
 1508
■駐車場:あり
■電話:0494-22-1921
【御朱印受付 基本情報】
■受付時間:8:00~17:00
 ※11月~2月は16:00まで
 ※12:00~12:30は昼休憩
■定休日:なし
■御朱印料:500円
 ※2巡目以降は200円

「法長寺」の庭。
お寺の由来には牛が深く関係する。

秩父札所の中でも最大規模の本堂を誇る寺院。間口10間(約18m)、奥行き9間(約16.4m)の本堂は江戸時代中期にさまざまな分野で才能を発揮した平賀源内が設計したといわれ、「牛伏堂」とも呼ばれる。この別名の由来は、牧童が動かない牛を見かけ、翌日になって牛のいたところを調べてみると、法長寺の本尊となる十一面観音像を見つけ、それを堂宇に祀ったという言い伝えによる。また、花園左エ門という人物の家来が平将門に敗れ、この地で落命。平将門 と藤原純友が起こした承平・天慶の乱(935~941)が治まったのち、亡くなった家来の妻がこの地に訪れたとき、夢に夫が現れて「将門と戦ったため、いま自分はウシの子として生まれて苦しんでいる。尼となって救ってほしい」と懇願。妻が髪を落として観音様に仕えたおかげで家来の苦しみがなくなったという話も残っている。

6番札所「卜雲寺」に続いて訪れたお寺。「卜雲寺」からは車で数分、歩いても10分ほどでたどり着ける。
国道299号で飯能方面から来た場合、「法長寺」は横瀬川を渡る手前に位置している。ただし、国道299号を曲がったところにあるのは、交通安全観音菩薩と境内へと続く階段のみ。駐車場の入り口はお寺の東側にあるので注意が必要だ。

国道299号を曲がってすぐのところの階段。
山門の向かって左側には「不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)」と刻まれた石柱「結界石」が立つ。「葷」とは匂いの強い野菜を意味し、酒やこれらの野菜を口にした者は寺内への入場を許さないということなのだとか。そのため、この石柱は「結界石」とも呼ばれている。

平賀源内の設計といわれる本堂は34ある秩父札所のお寺の中で最大とのことだが、確かに大きい! 山門をくぐって境内に入るまでの道が狭いため、本堂を前にしてと思わず「おおっ!?」と驚いてしまった。

「法長寺」の境内に入ってまず目を引くのが周囲の景色。
観音像と豊川稲荷の背後に雄大な武甲山がデンと構えているのだ。
お寺の近くにはUBE三菱セメント株式会社・横瀬工場もあり、自然と巨大な人工物が並ぶ景色はなんともシュールで面白い。
「卜雲寺」からの景色も素晴らしかったが、国道299号から見ると切り立った崖の上に立っているのがよくわかる「法長寺」からの景色も絶対に見逃せない。

UBE三菱セメント株式会社の横瀬工場。
観音像の背後にある武甲山。
武甲山は圧倒的な存在感です!
こちらはKが撮影。太陽まで入れるとは。

本堂に比例して境内も広い。周囲には本堂以外に大きな建物がないため、空の広さを思う存分味わえて開放感に満たされる。こちらの境内には納経所のほか、稲荷や寺務所、釈迦の足跡を石に刻んだ仏足石なども点在しているのだが、それでも十分に広い。

納経所。
豊川稲荷。
境内にはお寺とゆかりのある牛の像が点在。
本堂前にある恵比須と大黒天の木像。
釈迦の足跡を刻み信仰の対象とした仏足石。

この日は法事があったようで、境内には喪服を着た人々をちらほらと見かけた。駐車場に車が多かったのも法事のためのようだ。
ワタシたちが境内を散策しているとき、本堂の窓の前に立つご住職と目が合ったので「こんにちは」とご挨拶する。
なお、ワタシたちが訪れたときは納経所がお昼休みの12時台。しかし、境内をいろいろと回っているうちに時間があっという間に経ってしまった。境内散策もやってみるとけっこう楽しいなぁ。

「法長寺」の御朱印。

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(お出かけ日:2024年10月12日)
※施設情報は2024年10月時点のものです。

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