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秩父札所10番「大慈寺」~仁王門が目を惹く『ここさけ』の聖地~

秩父札所巡り
大慈寺

大慈寺
■住所:埼玉県秩父郡横瀬町横瀬
 5151
■駐車場:あり
■電話:0494-23-4124
【御朱印受付 基本情報】
■受付時間:8:00~17:00
 ※11月~2月は16:00まで
 ※12:00~12:30は昼休憩
■定休日:なし
■御朱印料:500円
 ※2巡目以降は200円

子育てや安産の祈願に数多くの女性が参拝に訪れる寺院。開創は室町時代の延徳2年(1490)で、明応2年(1493)に東雄朔方禅師が再建して開山となった。江戸時代に建てられた寄棟の本堂は向拝が玄関風なのが特徴で、本尊の聖観世音菩薩のほか、正徳4年(1714)のものとされる寄木造りの地蔵菩薩、安政6年(1859)の銘が残る子育安観音(金銅仏)、十一面観音などが安置されている。また、堂内にある宮殿造りの厨子は秩父札所の中でも美術・工芸などの面で優れたものとして有名。楼門形式の仁王門には、おかくずを漆で練ったものを荒く形を彫った木材に盛りつけ、細部を表現する漆木心乾漆の技法を用いた金剛力士像(仁王像)がある。

Kとの秩父札所巡りで13番目に訪れたお寺。
埼玉県道11号 熊谷小川秩父線沿いに駐車場があり、お寺の入り口はわかりやすい。駐車場から「大慈寺」は歩いて数分だ。
「大慈寺」まではのどかな農道が続く。秩父札所はお寺だけでなく、周囲の景色も千差万別で飽きることがない。

農道を歩いて「大慈寺」へ。

しばらく歩いていると延命地蔵尊が見えてきて、お地蔵さまのところで角を曲がった先に仁王門がある。
木材の味わいを残したような色合いの仁王門は質実剛健な雰囲気が特徴だ。

仁王門の手前にあるにこやかな延命地蔵尊が入り口の目印。
角を曲がると石段の上に立つ仁王門が目に入る。
「寛延元年(1748) 十一月吉日」と刻まれた庚申塚。

仁王門は3間(約5.5m)二面、中1間(約1.8m)が通路になっていて、左右に金剛力士像が安置されている。上部は勾欄回廊のついた鐘楼と経蔵になっているとか。

この仁王門をうまく写真に収めようとすると、これが意外と難しい。手前の石段がけっこう急で、石段の途中で写真を撮ろうとするとどうしても危ない体勢になりがちだからだ。仁王門の写真を撮る際は、石段から落ちないよう十分に注意したい。

こぢんまりとした境内はさまざまな草木が植わっていて、手入れもしっかりと行き届いているという印象だった。
ちなみに、「大慈寺」は2015年に公開されて大ヒットしたアニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』(通称『ここさけ』)に登場したのだとか。ここ最近はアニメをほとんど観ていないワタシは『ここさけ』を知らなかった…。申し訳ない!

アニメの聖地としての側面もあるからだろうか、手水舎には他の札所とはひと味違う飾りが。何気ない飾りで違和感はなく、むしろ垢抜けた雰囲気を醸し出していて面白かった。

「大慈寺」の手水舎。
時期的にハロウィンっぽい飾りに。

観音堂では、病気を引き受けてくれるという賓頭盧尊者(おびんづるさま)にもお参り。おびんずるさま、ピカピカでした。
御朱印をいただく際、個人的なことではあったが、対応していただいた方にお礼を伝える。

「大慈寺」の納経所。観音堂の右手の、ちょっと奥まったところにある。
「大慈寺」の御朱印。

その後、Kとの札所巡りでは恒例となった境内の散策へ。
ワタシが写真を撮影している間、Kは観音堂の前にある摩尼車を回していた。1回まわすとお経を1巻読んだのと同じ功徳が得られるという摩尼車、「円融寺」でも回していましたな。

向拝に掲げられた扁額。
色彩豊かな向拝の龍の彫刻。
境内の六地蔵。
「観音霊験記」の扁額。ご本尊が老僧になり、仏道を罵る儒者を諭したという。

秩父がさまざまなアニメ作品に登場していることは知っていたが、秩父札所もその中に含まれていたのは今回初めて知った。「大慈寺」では『ここさけ』がお寺の景色に作品が溶け込んでいる印象で、なんの違和感もなく受け入れられた。
せっかくの機会だから『ここさけ』を観てみようかしら。そうしたら次に訪れるときに新たな発見があるかもしれないし。

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秩父札所34観音霊場」一覧はこちらから >

(お出かけ日:2024年11月11日)
※施設情報は2024年11月時点のものです。

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