「旅籠で露天風呂の贅沢を in 埼玉②「滝沢ダム」~県内最大級のダムでダムカードを…!?~」からのつづき
「観音院」のお参りが終わったのは13時過ぎ。昼食を摂るにはいい時間帯だ。
今回の旅行前、Kからは「とろろそばを食べたい」というリクエストがあったので、あらかじめお店をいくつか調べておいた。
ただ、「観音院」から町中へ出るには少々時間がかかる。そこで思いついたのが…。
秩父のおそば屋でまさか番付が入手できるとは!
実は「観音院」に向かう途中、古民家風のおそば屋「秩父のおひまち料理 観音茶屋」(以下、「観音茶屋」)を見かけていた。
山の中にもかかわらず駐車場が満車のうえ、バイクもたくさん停まっていた。そのため、けっこうな人気店なのかも…という印象があり、帰りに通るからとりあえず行ってみようという話に。
お店の前まで行ってみると、約30台停められる駐車場にかろうじて2台ほど空きスペースが。
これはチャンスかも、ということで迷わず入店。ここをスルーすると昼食を逃すという、ワタシがよく陥るパターンになりそうでもあったので…。
秩父のおひまち料理
観音茶屋
■住所:埼玉県秩父郡小鹿野町
飯田2359
■営業時間:10:00~15:00
■休業日:無休(元旦のみ休業)
■駐車場:あり
■電話:0494-75-0907
お店に入ると順番待ちをしている2組の先客がいた。ここまで来たらワタシたちも腹を決めて順番を待つ。順番待ちをする三和土の周りには食器や吉祥飾紙などが売られているほか、高橋まゆみの作品をほうふつとさせる人形も展示されていた。
さらに、なぜか大相撲十一月場所の番付や2025年の大相撲カレンダーが! 1枚ずついただけるとのことで、ワタシとKはもちろんいただいてしまった。こちらのお店のご主人はよほどの相撲好きなのかもしれない。
独特の風味と食感がたまらない名物の鬼ころり!
30分ほど待ったところで、ようやくワタシたちの席が用意される。
初めてのお店でKは大好物のとろろそばを頼むのが定番なのだけれども…「観音茶屋」には魅力的なメニューが多い!
中でもワタシたちが気になったのが「鬼ころり」。山芋とそば粉を練り、ごま油で揚げた名物料理なのだとか。言い伝えによると、昔むかし茶屋のおばあちゃんが悪さをする鬼に供したところ、あまりにおいしくて鬼もコロリと参ってしまったという。おまけに「観音そばと鬼ころり膳」には天ぷらまでついて1,780円(税込)と価格もお手頃。
他にも天玉やとろろ、なめこおろしなどさまざまな味が楽しめそうな「お重そば」も捨てがたい。こちらも5つの味が堪能できる5段で価格は1,780円(税込)。
ワタシはもちろんKも目移りしており、とろろそばは早々に候補から脱落した模様だ。
そして2人の決断は…揃って「観音そばと鬼ころり膳」! 奇遇というかなんというか。
ただ、お店の方にお願いする直前まで迷いに迷っておりましたよ。
注目の鬼ころりはというと、もちもちとした食感で歯応えが抜群。わさびと醤油をつけていただくとのことだが、風味を楽しむために最初のひとつは何もつけずにいただいてみる。すると…なんとも優しい味わいで、決して大きくないのに食べ応えも十分。
一方のそばは江戸時代から伝わるという古式の手打ちで作られ、平成の名水百選に名を連ねる「毘沙門水」を使っているのだとか。こちらは野趣に満ちているという印象で、コシがあって「食べた~!」という満腹感があった。これにはワタシもKも大満足! ごちそうさまでした!!
「旅籠で露天風呂の贅沢を in 埼玉④「秩父 旅籠一番 ~酒と料理を愉しむ古民家旅館~」~素朴で実は豪華な食事に舌鼓~」へつづく
(お出かけ日:2024年11月10日~11月11日)
※敬称略させていただきます。
※施設情報は2024年12月時点のものです。