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旅籠で露天風呂の贅沢を in 埼玉⑤「秩父札所巡り」~参拝時のこぼれ話をぽろぽろと~

旅行記
9番札所「明智寺」の扁額(イラスト/星 和弥)

旅籠で露天風呂の贅沢を in 埼玉④「秩父 旅籠一番 ~酒と料理を愉しむ古民家旅館~」~素朴で実は豪華な食事に舌鼓~」からのつづき

「旅籠一番」の切り絵。本館の玄関にあり。

10時に「旅籠一番」をチェックアウトしたワタシたちは、その足ですぐそばの「四萬部寺」へ。この日は観音堂で法事が執り行われていたため、ちょっと離れたところからお参りをして境内を散策。
今回の旅は「紅葉」もキーワードのひとつだったが、11月上旬では境内のもみじはこれから色づいていくといったところ。それでもKはこだわりがあるのか、気になるところを見つけてはスマホのカメラを向けていた。以下の写真はKが撮影したものだ。

カメラマンのおじさんのガイドつきで「金昌寺」を散策

続いて向かったのは「四萬部寺」からも近い2番札所「真福寺」。
こちらのお寺までは山の中を抜けていき、お寺のある山の中腹あたりで周囲が開け、納経所のある「光明寺」へはまた山の中を通って向かうといった印象があった。
「真福寺」では、ワタシたちと同じように秩父札所巡りをしていると思しきバイカーの方を見かける。この方は「四萬部寺」でも見ており、どうやら順番どおりに札所を回っているようだった。

「真福寺」までの道。

続く4番札所「金昌寺」では思わぬ助っ人が登場し、参拝がより楽しいものになった。
ワタシたちが参拝をすませて御朱印をいただき、改めて境内を散策しようとしていたときだ。

まずは仁王門から…と思って移動し、ワタシが写真を撮っていたとき、あるおじさんに「案内しましょうか」と話しかけられる。
おじさんはカメラマンで、普段は秩父札所の写真を撮影しているのだとか。せっかくなのでおじさんに案内していただきながら、改めて「金昌寺」の境内を回ることに。予習はほぼなしのワタシとKはおじさんの話についていけるのかしら…。

ワタシたちは観音堂の前でもおじさんの説明をたっぷりと聞かせていただいた。難しい単語を使わず、ときおり軽妙なトークを交ぜてくるおじさんの解説に、ワタシたちは夢中になってしまった。
ただし、おじさんはこれから「四萬部寺」で用事があるとのことで、残念ながら観音堂の前でタイムアップ。いろいろ教えていただいて、ありがとうございました! またいつか、どこかの札所でお会いすることがあったら、よろしくお願いいたします!

ちなみにKには「キラキラした目をしていろいろ見てるから、こういうときに声をかけられやすいよね(あんた、子どものようにキラキラした目でキョロキョロしてるから獲物にされやすいのよ)」と言われてしまった(カッコ内はKの心の声)。ワタシってそんなオーラを出しているのかしら…。

間男撃退のために意地悪ばあさんが出陣!?

その後は5番札所「語歌堂」、10番札所「大慈寺」と回り、「大慈寺」ではこのブログの告知をしているワタシのX(旧Twitter)に「いいね」をいただいたお礼をお寺の方に伝える。
こんな弱小ブログの記事に目を留めていただけたのはやっぱりうれしかったのでね!

5番札所「語歌堂」。
10番札所「大慈寺」。
9番札所「明智寺」。

そして9番札所「明智寺」である。
こちらの扁額は「盲目の母親と暮らしていた親孝行の少年が観音のお告げを受け、小堂で観音経の二句を一生懸命唱えたところ、翌朝には母親の目が見えるようになった」という言い伝えに基づいたものになっている。

にもかかわらず、扁額を見たKの印象は「娘のところに来た間男を棒でつついて追い出そうとしている意地悪ばあさん」とか…。
今回掲載している星先生のイラストは扁額の絵柄をかなり忠実に再現している。これがにっくき間男を追い出さんとしている意地悪ばあさんに見えるかどうか。それはみなさんに委ねるということで、今回の旅行記を〆ることにいたしましょう。ちなみに、ワタシはそう見えるようになってしまいましたよ…。

星先生曰く「温かみを出そうと老婆の周りを暖色系で着色したつもりなのに…」。

旅籠で露天風呂の贅沢を in 埼玉」おしまい

(お出かけ日:2024年11月10日~11月11日)
※施設情報は2024年12月時点のものです。

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