「クマ食べたい! in 埼玉&群馬②「民宿旅館 不二野家」~上野村の猟師さんのお宿~」からのつづき
この日、ワタシたちが最初に向かったスポットは鍾乳洞の「不二洞」。
「不二洞」の謳い文句といえば「関東最大級」! 洞窟好きのKがこの言葉に惹かれないわけがなく、今回の旅行でもワタシたちの中ではセミファイナルクラス(メインはもちろんクマ)。
それにしても「田谷の洞窟」「大岳鍾乳洞」など、けっこう洞窟に行ってますなぁ…。
高さ90mからの絶景が広がる「恋人の聖地」
「不二野家」を出発してから15分ほど。
国道299号沿いにある看板に従い、ちょっとした山道を上ったワタシたちの前に見えてきたのは鍾乳洞の入り口…ではなく、白くて大きなマシュマロ⁉
実はこれ、森林公園「まほーばの森」のグランピング施設。
「不二洞」のある「川和自然公園」には「上野スカイブリッジ」を渡って行けるとのこと。
あとで調べたところによると、「上野スカイブリッジ」はプロポーズにふさわしいロマンティックスポット「恋人の聖地」に選定されているのだとか。
それで華やかな演出がなされていたのかと納得してしまった。
上野スカイブリッジ
■住所:群馬県多野郡上野村
川和665
■開門時間:9:00~17:00
■料金:1名100円
■駐車場:あり
■電話:0274-59-3117
深山をまたぐようにして架けられた、全長225mに及ぶ吊り橋。90mの高さにある橋の下には森や渓谷が広がり、空中散歩をしているような気分を味わえる。「恋人の聖地」に選定されており、4月~11月には定期的にシャボン玉が舞う。
意外と柵が低そう…なんて思いつつも、ここまで来ておいて引けるわけがない。「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪ポストのような料金箱にお金を入れて吊り橋を渡ることに。
しかし、そんなタイミングでワタシたちの前にクマバチらしき虫が出現! ワタシが追い払おうとするが、「反撃されるから危ないよ」とKに諭されて、しばらく静かに待機する。
数分後、クマバチが去ったところで、いよいよ「上野スカイブリッジ」へ。
周りの子どもたちはキャッキャと楽しそうに渡っている一方で、ワタシは少々おっかなびっくり。
吊り橋の上から見ると、「不二野家」があると思しき場所があんな低いところに…。
こんなふうに豪快に山と山を結ぶ吊り橋なんて渡ったことがない。
少々緊張していたのか、吊り橋の上から撮った写真は少なめだった。けっこうビビリなワタシ…。
関東最大の鍾乳洞でハードウォーキング!?
「上野スカイブリッジ」を渡りきったところでひと仕事終えたような気分になっていたワタシだが、ここからが本番。
しかしチケット売り場でチケットを購入後、すぐに「不二洞」に入れるかと思っていたら、今度はワタシたちの目の前に坂道が…。
関東最大級の鍾乳洞はなかなかの強敵だな!
それでも10分ほど上ったところで、やっと入り口前に到着!
不二洞
■住所:群馬県多野郡上野村
川和665
■入洞受付時間:9:00~16:30
※冬季 12月~3月中旬頃まで
10:00~15:00
■売店営業時間:9:00~17:00
※冬季 9:30~15:30
■料金:大人 800円
小中学生 500円
※団体料金あり
■駐車場:あり
■電話:0274-59-3117
全長2.2kmに及ぶ、関東で最大規模の鍾乳洞。1200年ほど前、不二洞がある大福寿山でサルたちが集まっているのを不思議に思った村人が洞窟を発見。「庚申の穴」または「猿の穴」と呼ばれるようになる。400年ほど前には藤原山吉祥寺の安宗が洞窟の探検に初めて成功。洞内の各所に修行の場として仏教にちなんだ名をつけ、洞窟も「大福寿穴」と改名する。200年ほど前には、吉祥寺の6代住職・悦巌が川和集落で流行した疫病を鎮めるため、この洞窟で祈願。以後、このような災害が二度と起こらないよう、「不二洞」という名称に改められた。
入り口のドアを開くと、その向こうはライトアップされた、ミステリアスな雰囲気の漂う通路になっていた。
ただ、なだらかな上り坂のために意外と疲れる。
光の通路の先にあるドアを抜けると今度はらせん階段が!
普段、体力維持のために散歩を欠かさないようにしているものの、さすがに大変でヒーヒー言いながら階段を上りましたよ。
階段を上って最初の写真がこちら。
ボケボケなのでよほど息が上がってたんじゃないかと…。
もはや何がなんだかわからん写真だ。
鍾乳洞の内部もなだらかな坂が多く、かなり体力を使う。
内部は年間を通じて10℃程度とのことだが、歩いているうちに汗ダラダラになってしまった。
2km以上あるので、ちょっとしたウォーキングにもなりますよ! …なんて気楽なことは絶対に言えない。正直、かなりハードである。
それでも印象的な石が多いので写真を撮影しようと試みてはいるものの、疲れているおかげでブレたものが多くなってしまった…。
かなり広い鍾乳洞だが、平成4年(1992)に新しい支洞が発見されており、いまだにその全貌がつかめていないのだとか。
ところどころにライトアップされたエリアもあり、他に人がいないとけっこう怖い。
横溝正史の「八つ墓村」に出てきた鍾乳洞を思い出してしまった。
そしてついに出口へ到達!
山腹にポコッと出てくる感じで、周りの景色を見るとワタシたちがどれだけ登ってきたのかがわかる。
帰りは山肌の道を下っていくのだけれども、この道もスリルがあるところがちらほら。言いすぎかもしれんけど、「上野スカイブリッジ」より怖かったかもしれない…。
この日は午前中からいきなりハードな体験となってしまった。
しかし、ここでへこたれるわけにはいかない。
これからもうひとつのお楽しみ、「神流町恐竜センター」が待っているからだ!
国道299号まで戻ったワタシたちは、「道の駅 上野」で群馬県ならではのおみやげ探し。
こちらではいのぶたフランクを購入する。
上野村はいのぶたも名物とのことなのでね!
「クマ食べたい! in 埼玉&群馬④「神流町恐竜センター」~ライブシアターはけっこう怖い!?~」へつづく
(お出かけ日:2024年4月27日~4月28日)
※敬称略させていただきます。
※施設情報は2024年9月時点のものです。