PR

「福蔵院」日本穴場めぐり(山梨県)~上条集落の入り口で~

ぶらりお出かけスポット
福蔵院の山門

その地域についてなんとなく知っているから、という理由で何も調べずに散歩へ出て…。
今回はそんなのんきな旅の途中で見つけたお寺をピックアップ!

福蔵院
■住所:山梨県甲州市塩山
 下小田原1005
■駐車場:あり
■電話:0553-32-0547

お寺の周辺の景色。

寺伝によると開創は平安時代とされる寺院で、山号は大聖金剛山、院号は福蔵院、寺号は降魔寺と称する。本尊は十一面観世音菩薩で、他にも黒川金山採取祈誓の尊像だった不動明王、一度に百観音霊場を参拝できる百体仏などがある。かつては福蔵院の他に寺院や神社、堂宇などのある広い寺領を誇ったが、火災による廃寺、農地解放や廃仏棄却による移築を経て大正時代に大改修が行われ、百体仏や不動明王を本尊と合祀。平成27年(2015)には福蔵院のある上条集落が国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれ、福蔵院の本堂、庫裡、仁王門、石垣、参道が保存対象とされた。

この日はふと思い立ち、山梨県の塩山へ散歩に行くことに。
JR中央本線・塩山駅からバスで大菩薩峠の登山口まで向かい、そこから歩いて塩山駅まで戻る。特に目的地はなく、大菩薩峠の登山口周辺は何度か訪れていたので事前の情報収集もなし。当時はそんな気ままな散歩をたまにしていた。
ちなみに大菩薩峠登山口の近くには武田家とゆかりがあり、個人的に好きな「雲峰寺」がある。

大菩薩峠の登山口付近から見た塩山方面。

途中、国道411号を逸れて脇の細い道に入ったところで「峠の湧水(大菩薩峠の湧水)」をたまたま発見。
当日はけっこう暑く、周囲に自販機が少なかったので、こちらの水をいただいた。

小さな橋を渡った先に湧き水がある。
住所は山梨県甲州市塩山上小田原168-2。

また、「峠の湧水」から西に向かって歩いている途中で「天祖神社」という小さな神社を発見。
境内には誰もいなかったが、案内板に「超能力者」という文字があり、入るのが少々ためらわれたため、参拝せずにスルー。
礼儀をわきまえていればもちろん大丈夫だろうが、境内に入ったら車を停めていた方に怒られそうな気がなぜかしたもので…。ワタシ、意外と気が小さいんですよ。

その後、国道411号の北側に山に挟まれて谷間になっている地域を見つけ、のどかな景色に惹かれて気の向くままそちらのほうへ。

しばらく歩いていると、古めかしい山門と参道を発見。
境内に入ってみると、手入れが行き届き、山門などと比べると新しい感じの本堂や庫裏があり、こちらで休憩する。

小さいながらもきれいな境内からは、地域の人々に親しまれている様子がうかがえる。
都会の喧騒とは無縁の静かな雰囲気もよかった。
散歩をしているときにこういうお寺を見つけると、なぜだかホッとしてしまう。

「福蔵院」がある上条集落はかつて養蚕が盛んで、2階で養蚕作業をするうえで採光と通風を目的とした「突き上げ式屋根」を持つ家が多いのだとか。そういった屋根の家屋は福助のように見えるので、親しみを込めて「ふくすけ型民家」と呼ばれているという。
このときの散歩では重要伝統的建造物群保存地区に選定された上条集落の中心まで行かなかったので、機会があれば行ってみたいな、と思っている。

(お出かけ日:2019年8月31日)
※施設情報は2024年11月時点のものです。

タイトルとURLをコピーしました