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巴の港の文学少女 in 北海道⑦【函館市文学館】内容充実! 石川啄木の解説は聞き応え十分!!

旅行記

「はこだて自由市場」で昼食と買い物をすませたワタシたちは、函館市電を使って十字街駅へ。
のんびり歩きながら目指した先は…。

「函館市文学館」を楽しい解説つきで見学

函館最終日もできるだけ楽しもうと、ワタシたちはあらかじめ出発が遅めの飛行機を予約していた。
そんなワタシたちが向かった先は「函館市文学館」。ワタシもKも本が大好きで、こちらの文学館は外せないと思っていたので!

【函館市文学館】基本情報

函館市文学館
■住所:北海道函館市末広町22-5
■開館時間:
 9:00~19:00(4~10月) 
 9:00~17:00(11~3月)
■休館日:12月31日~1月3日、
 展示替え・館内整理時
■入館料:一般 300円
学生・生徒・児童 150円
 ※団体料金 他あり
 
※函館市北方民族資料館、
  函館市旧イギリス領事館、
  旧函館区公会堂との共通券あり

■駐車場:なし
■電話:0138-22-9014

平成5年(1993)に開館した文学館。大正10年(1921)に第一銀行函館支店として建てられ、現在は函館市の「景観形成指定建築物」となっている建物をそのまま使用している。館内には石川啄木をはじめ、長谷川兄弟、久生十蘭、亀井勝一郎、辻仁成、佐藤泰志、梁川剛一など函館にゆかりのある作家たちの自筆資料や愛用品などが展示されている。

文学館だけあって、館内は図書館のようにとても静か。
おまけに見学者がさほど多くはなく、声を低めてボソボソとしゃべっても意外と声が響くほどだった。

とはいえ本好きが2人いれば話はどうしても盛り上がる。おまけにワタシはロックバンドのECHOESが大好きで、ボーカルだった辻仁成のオールナイトニッポンを中学時代に聴いていたほどだから、展示物を見てトークが熱くなりがちだった。

そんなワタシたちの様子はさすがに目立ったようで、学芸員さんと思しき女性(仮にAさんとしておく)がワタシたちのもとへ近づいてきて、「よろしければ説明しましょうか」と声をかけられる。

この申し出を喜んで受けたワタシたちは、Aさんの解説を聞きながら展示物を見ていく。
それにしても…Aさん、作家についてえらく詳しい!

「函館市文学館」の看板。
こちらは特別展の看板。

学芸員ならば当たり前かもしれないが、それぞれの作家についてスラスラと解説していく。
おまけに作家の作品についてだけでなく、どんな人物だったのかまで教えていただけたので、その人物像がより鮮明になっていく。

中でも印象深かったのが佐藤泰志だ。Aさんは個人的に佐藤泰志が好きなのか、特にトークが熱い! かつて佐藤泰志はワタシの家から歩いて行ける範囲に住んでいたとか。Aさんの解説を聞いて親しみを覚えていたワタシは、勢いに任せて「帰ったら、ぜひ佐藤泰志の作品を読んでみます!」と宣言してしまうほどだった。ただ、いまだに佐藤泰志の作品は読んでません。ごめんなさい…。

濃密という言葉も甘いくらいの怒濤の解説!

かなり濃密な解説を聞いたあと、Aさんとはいったん別れて1階を回ったワタシたちは、興奮冷めやらぬまま石川啄木のみの展示スペースになっている2階へと向かう。

階段を上り、2階のフロアを見渡せるところまで来たときのことだ。
ワタシたちの正面には椅子が置かれていた。そこには肩にストールをかけ、膝の上に置いた本を読んでいる、どこか見覚えのある女性が…あら、Aさんじゃないっすか!

Aさんもワタシたちに気づくとニコッと微笑み、「写真を撮りましょうか」という提案が…。
実は館内は撮影禁止なのだが、唯一2階の石川啄木の像の前でのみ写真撮影が可能なのだ。
待たれていたような気もしたが、ワタシたちがAさんの提案を断るはずもない。その流れのままAさんの濃い解説がまたまた始まり、ワタシたちはその解説を聞きながら石川啄木について学んでいく。

「石川啄木って数多くの人に借金してたんですよ。本当にしょうがない人ですよねぇ」
なんてエピソードを交えながらAさんの話を伺っていると、教科書でしか見たことのない偉大な詩人がどこか身近な存在に思えてくるから不思議だ。
他にも、文学館の建物がもともとは銀行で、当時の金庫も展示スペースとして使われていること、函館は火事が多かったおかげで道が広くなったといったことなども教えていただく。

石川啄木の像と記念撮影。館内ではこちらでのみ写真の撮影ができる。

ちなみに、2階の石川啄木の展示物は半年ごとに変えていて、それを楽しみにして来館する人もいるのだとか。これもAさんに教えていただいたことだ。

結局、ワタシたちは「函館市文学館」に2時間ほど滞在。その間ほとんどAさんに解説していただいた。
そのため、文学館を出たときは一気に知識を詰め込んだ感じで、頭がボーッとしていたほどだ。
Aさん、面白い話をたくさん聞かせていただいて、ありがとうございました!! またいつか文学館を訪れることがあったら、解説をお願いいたします!

文学館を出たあと、ワタシとKは「Aさんは絶対に若い頃から文学少女だった!」という意見で一致。
以下はワタシがイメージする若い頃のAさんを星和弥先生に描いていただいたイラストだ。正直、とてもいい出来栄えだとワタシは思っている!

HAKOMENの謎解きスタンプラリーに熱くなる!

さて、ワタシたちが函館観光をしている間、あるイベントが開催されていた。それが「①【函館食道楽】初日からグルメ三昧!」でちょろっと書いたHAKOMENの謎解きスタンプラリーだ。

スマホのGPS機能を使うこのイベントは、特定のスポットまで行くとクイズが表示され、これに正解するとスタンプをゲット。スタンプを5つためると先着200名にHAKOMENステッカーがプレゼントされるというものだった。

「金森赤レンガ倉庫」で最初にパネルを見たときは「なんだこりゃ!?」と思ったが、HAKOMENの動画をYouTubeで見てみると、これが意外と面白い!

おまけにワタシとKをまるで先回りしているかのように、各観光スポットでHAKOMENのパネルと遭遇。何気なくイベントに参加してみると、表示されるクイズがなかなか難しい。ある問題なんて函館市電で移動している最中に2人でずっと考えていたくらいだ。

そのくらいハマってしまったワタシたちは、「函館市文学館」でついに最後のスタンプをゲット! ちょっと照れ臭かったが、文学館でHAKOMENステッカーをいただいてきた。

函館のために偉人たちが結成したアイドルグループのHAKOMENは、残念ながら2024年3月に解散してしまったのだとか。
黙っていればカッコいいのに、どこかおバカなHAKOMENのイケメンたち。ワタシたちの旅行をより楽しくしてくれたキミたちをワタシは忘れない(と思う)!

「巴の港の文学少女 in 北海道」一覧

①【函館食道楽】初日からグルメ三昧!
②【函館スポット巡り】マニアックな穴場を探してあっちこっち
③【湯倉神社】松前神楽をすぐそばで堪能!
④【五稜郭】五稜郭タワーからラッキーピエロまでまるっと楽しむ!
⑤【函館山】町が浮かび上がる夜景に疲れも吹っ飛ぶ!?
⑥【はこだて自由市場】COFFEEマルシェのイクラ丼で朝食を
⑦【函館市文学館】内容充実! 石川啄木の解説は聞き応え十分!!

⑧【函館市北方民族資料館】北方民族の歴史と文化を学べる、見どころ満載の資料館

(お出かけ日:2022年8月20日~8月22日)
※敬称略させていただきます。
※施設情報は2025年2月時点のものです。

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