「湯村の杜の幻想世界 in 山梨&神奈川①「竹中英太郎記念館」~館長さんとまったりトーク~」からのつづき
ワタシとKは2人とも神社仏閣が大好きだ。
そこで昼食後にまず向かったのが「甲斐善光寺」。
戦国時代の武将である武田信玄とゆかりの深いお寺だ。
鳴き龍を前にしたら腹を決めて豪快に!
「甲斐善光寺」はJR・甲府駅から車で10分ほど。
山裾の道を進んでいると…見えてきました名刹「甲斐善光寺」!
こういうとき、子どもっぽいワタシは「ほら、見えてきたよ、善光寺が!」なんて興奮気味にしゃべってしまうのだが、車を運転するKからはだいたい冷たい視線を浴びせられるのがオチである。
甲斐善光寺
■住所:山梨県甲府市善光寺
3-36-1
■拝観時間:9:00~16:30
※御開帳期間中は
8:00~17:00
■拝観料:大人 500円
小学生 250円
※団体割引あり
■駐車場:あり
■電話:055-233-7570
永禄元年(1558)、川中島の合戦によって信濃善光寺が焼失することを恐れた武田信玄が、本尊の善光寺如来像や諸仏寺宝類を奉遷したことから始まる。国の重要文化財に指定されている本堂(金堂)と山門をはじめ、重要文化財5件、県指定文化財4件、市指定文化財8件など数多くの文化財を所蔵。金堂中陣天井の「鳴き龍」は日本一の規模を誇る。
現在の金堂や山門は寛政8年(1796)に再建されたものとのことだが、歴史の重みを感じさせるには十分な迫力を放ちながらどっしりと建っている。
お寺の案内を読んでいるとき、「あれ、200年ぐらい前の建物なんだ。意外と歴史が浅いんだな」と思ってしまったほどだ。
それに「信濃善光寺」ほどではないにしても、建物は大きいし敷地もとにかく広い!
山門をくぐっても、なかなか金堂までたどり着けないのだ。
9月とはいえ、まだ暑い中を歩くのはちょっと体力を使った。
おまけにワタシもKも好奇心旺盛なので、気になるものがあると、「あれはなんだ!?」とすぐにそっちへ行ってしまう。
だから金堂へ行きつくまでに自然と時間がかかるのだ。
金堂に入ると、「信濃善光寺」と同じように「びんずるさん」こと賓頭廬尊者像が。
びんずるさんには撫でた部分の病気を治すという信仰があるだけに、特に目や肩、膝などに触られた跡がうかがえる。
もちろん、ワタシたちも触ってきましたよ。
ワタシなんてもともと目が悪いし、編集という仕事柄、肩はいつもガチガチ、寄る年波には勝てずに膝はガクガクという状態ですから…。
びんずるさんにしっかりお願いしないと。
続いて鳴き龍の下に立ち、手を叩いて多重反響現象による共鳴を確かめようとするものの…。
こういうときは周りに遠慮して、「…パチン」と小さく叩いてしまうのが人情というもの。
しかし、そんな肝っ玉の小さい男に日本一の鳴き龍が応えてくれるわけがない。
意を決して「バチン!!」と叩くと、しっかりと共鳴してくれた。
そうなるとKと2人で何度も手を叩いてしまうのも、これまた人情というもので…。
その後は金堂下のお戒壇廻りへ。
Kとともに真っ暗な中を手探りで進んでいき、ご本尊と縁を結べるという錠前をなんとか発見!
ガチャガチャと音を立てて、ご本尊の真下にあるという錠前の位置をKに教えようとするのはご愛嬌です。
さらに、さまざまな文化財が展示されている宝物館も見学。
がっちりと拝観したおかげでかなり体力を消耗したが、他の観光スポットも回れるのだろうか…。
暑さ大敵! かき氷の魅力に屈する!!
…正直に申し上げよう。
この日は暑かったこともあり、「武田神社」に着いた時点でワタシとKはかなり疲れていた。
だから拝観はおとなしくいきましょう、ということで写真が多くなります…。
武田神社
■住所:山梨県甲府市古府中町
2611
■拝観時間:境内拝観自由
■駐車場:あり
■電話:055-252-2609
※宝物殿
開館時間:9:30~16:00
入場料:大人 300円
小人 150円
武田信玄を祀る神社。大正8年(1919)、信虎、信玄、勝頼と3代にわたって甲斐武田氏が居住した躑躅が崎館跡(武田氏館跡)に創建された。境内には当時の濠や石垣などが残り、宝物殿では武田氏にゆかりのある鎧や太刀を展示。今も御神水が湧く「姫の井戸」や、金運を招くといわれる「三葉の松」などはパワースポットとしても人気がある。
武田神社の境内に入ったものの、この時点で宝物殿を見学する体力は残っていなかった。
境内もしっかり回りきれなかったし…。
ヘロヘロになりながら車に戻ったところで、ふと視線を上げるとおみやげ屋に涼しげなのぼりが…。なにっ、かき氷!?
今晩のお宿でたっぷり夕食をいただくため、お腹をすかせておきたいところだが…。いや、ワタシたちはこの暑さのなか、ここまで頑張ってきたではないか…。
目を合わせたワタシとKは車から降りると、そのまままっすぐ神社前のおみやげ屋へ。
ワタシはぶどう味、Kは桃味のかき氷を選択。
実はワタシ、無類のぶどう好きでして、こういうときはぶどう一択なんですよ。
一方のKが桃味を選んだときはさして気にもしなかったが、実はこの選択が翌年の布石になっていようとは、この時点のワタシが知る由もなかったのであった…。
「湯村の杜の幻想世界 in 山梨&神奈川③「季節のお宿 ひみね」~満腹必至のたっぷり夕食~」へつづく
(お出かけ日:2023年9月28日~9月30日)
※施設情報は2024年8月時点のものです。