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湯村の杜の幻想世界 in 山梨&神奈川⑥ 箱根関所

旅行
遠見番所付近から見た箱根関所
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湯村の杜の幻想世界 in 山梨&神奈川⑤ 真鶴の地魚にこだわる料理宿 しょうとく丸」からのつづき

2泊3日の旅行もついに最終日。
好奇心の赴くまま観光スポットを巡ってきた2人の前に、まだふたつの大物が待ち構えていた…!

再現された江戸時代の世界を前にして大興奮!

ワタシは「箱根関所」には子どもの頃に来たことがあるような気もするのだが…記憶が定かではない。
ただ、今回の訪問からさかのぼること約1年前、仕事で読んだ本に「箱根関所」が登場。いろいろ調べたこともあり、Kだけでなくワタシも行きたいとは思っていた。
それにしても湖なんて久しぶりに来たけど、空が広いところはやっぱりいいなぁと実感してしまった。

箱根関所
箱根関所資料館

■住所:神奈川県足柄下郡箱根町
 箱根1
■開館時間:9:00~17:00

 (12月~2月は16:30まで)
  ※入場は閉館の30分前まで
■休業日:年中無休
■観覧料:大人 500円
 小人(小学生) 250円
 ※団体料金 他あり
■駐車場:なし
■電話:0460-83-6635

江戸幕府が東海道に設けた、最も重要な関所のひとつ。起源は鎌倉時代と古いが、もともとの関所を元和4年(1618)に江戸幕府が新設した箱根宿の隣に移設。以後、明治2年(1869)まで常置された。昭和58年(1983)に発見された資料をもとに発掘調査が行われ、これを機に復元。隣接する「箱根関所資料館」には関所手形や古文書など、箱根関所や箱根宿の資料を展示している。

ワタシは仕事の関係で時代小説を読む機会が多い。ただし、資料を調べていて当時の様子を絵で見ることはあっても、立体的な姿を目にすることはなかなかない。
だから、夢中になって写真を撮影してしまいましたよ。
あとで思い返してみると、あんなにいろいろと写真を撮っている人はほとんどいなかったような…。

個人的に面白いと思ったのは、当時の手鎖(手錠)までしっかりと再現されていたこと。
そのそばには、おそらく罪人を捕らえる際に使われた縄まで…。
今後、江戸時代の大番屋や牢屋敷をイメージするときに役立つかもしれないと思って写真を撮るのに熱を上げてしまったが、写真はどれもちょっとピンボケ気味…。
Kの言うように落ち着いて撮影しないとダメですな。

「箱根関所」といえば、江戸に鉄砲が入る「入鉄砲」と、江戸で暮らす大名の妻が逃亡することを防ぐ「出女」は厳重に監視され、特に「出女」の検閲のほうに重点が置かれていたとか。
女性を検査するのは「人見女」といわれる役人で、証文をもとに体つきやほくろ、髪の毛の特徴まで細かく調べたという。

続いて遠見番所のある高台へ。
かなり急な階段が続いております…。ちなみに、この階段は発掘調査の際に出土した江戸時代の踏み石が使われているのだとか。

高台の上ではのんびり関所と芦ノ湖を眺め…なんて余裕はなし。
ぐったりとしてベンチに座り込んでました。

高台から戻ってきたあとは「箱根関所資料館」を見学。
ここで印象的だったのは、関所破りの罪で獄門となったお玉という女の子の逸話だ。
伊豆国出身のお玉は江戸へ奉公に出ていたものの、故郷が恋しくなって奉公先から逃走。通行手形を持っていなかったため、関所破りをしようとして捕まってしまったという。
現在は関所のアイドルとして復活しているが、心が痛む話だ。
ちなみに、関所の近くにはお玉の名を残す「お玉ヶ池」がある。

さて、K念願の「箱根関所」を見学したわけですが…。
これまでと同じようにしっかりと見学したため、けっこう疲れてしまった。
富士山を見てテンションを上げたものの、このあとの「小田原城」は大丈夫なのかしら…。

最後の観光スポットに着いたときには…

「小田原城」見学の前に昼ごはんということで、ワタシとKは自分たちの勘を頼りに、道中で気になった「小田原はつ花 箱根板橋駅前」へ。
こういうとき、某先生のレビューを頼ってもいいのだが、それに頼りきりだといまいち面白味に欠けるので、特にワタシは自分の勘を優先してしまう傾向がある。

お店に入り、ワタシとKはおそばを多めにしたせいろを注文。
目の前に出てきたのは…文字どおり山盛りのおそば!
味もおいしかったし、とろろ好きのKも大満足。今回の賭けは成功しましたな。

昼食後は今回のフィナーレを飾る「小田原城」へ。
難攻不落といわれるだけに、とにかくデカい! ただし、それに反比例するかのように、ワタシたちの体力が残り少ないことは明らかで…。つまり、写真が多くなります。

小田原城
■住所:神奈川県小田原市城内
 6-1
■開館時間(天守閣):
 9:00~17:00
 ※入館は16:30まで
■休業日(天守閣):

 12月第2水曜日
 12月31日〜1月1日
■入場料(天守閣):
 一般 510円 小・中学生 200円
 ※団体料金あり
 ※SAMURAI館との共通券あり
■駐車場:なし
 ※ 周辺の有料駐車場を利用
■電話:0465-23-1373

北条氏の本拠地として有名な平城。もともとは鎌倉時代に土肥一族の小早川氏が築いたと伝えられる。応永23年(1416)、上杉禅秀の乱をきっかけに城主が大森頼明に代わり、明応4年 (1495)に北条早雲が入城。以後は北条氏が5代にわたって居城とし、大規模な拡張工事を敢行して小田原城を強化した。天正18年(1590)、豊臣秀吉の侵攻によって3か月に及ぶ籠城戦の末に無血開城。その後、関東に国替えになった徳川家康の支配下となり、小田原城には徳川家の重臣が入城。最後は大久保氏の居城として明治維新を迎えた。

こちらの写真は天守閣の記念撮影スポットで撮ったものだ。
同じスポットで撮影したKの写真と見比べると、ワタシの顔はなんと大きいことか。Kなんて顔と兜の間がけっこう空いているのに、ワタシなんてはみ出すぐらいじゃないか…という話は置いておいて、この時点でワタシたちはかなりヘロヘロ。
しかし、長い歴史を誇り、スケールも大きい「小田原城」だけに、展示物の充実ぶりはケタ違い。
普段から2人ともできるだけ解説を読むようにしているものの、さすがに頭はクラクラ、目はショボショボ。
そこで、あとで知識を深められるよう展示案内を購入。この展示案内、かなりしっかりとした冊子だった。

難攻不落の名城がいかに迫力に満ちたものなのか、少しでも感じていただければ…。

以下は天守閣の展望台からの風景。
海と山にはさまれた位置に築かれた城だということがよくわかる。

ワタシたちはけっこう疲れているというのに天守閣の最上階までしっかりと上った。
ただ、天守閣を出たとき、手元に残っていたのは天守閣と「常盤木門SAMURAI館」との共通券…。
このとき16時過ぎで、入場可能な時間まであとわずか。こりゃ諦めても仕方な…いや、せっかくだから意地でも行くしかないでしょう! なんてストイックな2人。

常盤木門SAMURAI館
■住所:神奈川県小田原市城内
 6-1
■開館時間:9:00~17:00
 ※入館は16:30まで
■休館日:12月31日〜1月1日
■入場料:一般 200円

 小・中学生 60円
 ※団体料金あり
 ※天守閣との共通券あり
■駐車場:なし
 ※ 周辺の有料駐車場を利用
■電話:0465-23-1373

小田原城の一角にある、甲冑や刀剣などの武具に特化した展示施設。武士の世界観を表現したデジタル映像の上映もあり。

このあたりになると、もはや記憶はあやふや。デジタル映像は観ているんですけど…。
「小田原城」のある「小田原城址公園」には、他にも「郷土文化館」「小田原城NINJA館(歴史見聞館)」といった面白そうな施設があるのだけれども、もはや入場できる時間ではないし体力もなし。
あとは駐車場に向かう道の途中にある「報徳二宮神社」に軽く寄るのがやっとでした…。

報徳二宮神社
■住所:神奈川県小田原市城内
 8-10
■境内参拝可能時間:
 6:00~18:00(夏季)
 6:00~17:00(冬季)

■駐車場:あり
■電話:0465-22-2250

江戸時代の農政家・二宮尊徳の教えを慕う6か国(伊豆、三河、遠江、駿河、甲斐、相模)の報徳社の総意により、明治27年(1894)に尊徳を御祭神として創建。小田原は尊徳の生誕地であり、神社は小田原城の一角にある。明治42年(1909)に本殿や幣殿を新築、拝殿を改築して現在の景観が整った。

…やっと終わった。
まるで修行のような旅行だったが、面白そうなところは行ってみるのがワタシたちのスタイル。
今後も観光スポットをできる限り詰め込んだ旅行をするんだろうなぁ。

湯村の杜の幻想世界 in 山梨&神奈川」おしまい

(お出かけ日:2023年9月28日~9月30日)
※施設情報は2024年8月時点のものです。

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