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犬神家の旅籠屋 in 長野④ 茂田井間の宿

旅行
茂田井間の宿の町並み
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犬神家の旅籠屋 in 長野③ 井出野屋旅館」からのつづき

「井出野屋旅館」を出たワタシたちは旧中山道を北西(京都)方面へ。
ただ、この日のワタシは夕方からどうしても外せない仕事があったため、昼頃までしかHさんやNさんとともに行動できない。
さてさて、どこまで行けるのやら…。

望月であっちこっちに神社仏閣巡り

街道を歩きはじめてわずか数分。
いきなりワタシたちは旧中山道を逸れて鹿曲川を渡ることに。目指すは「城光院」だ!

城光院
■住所:長野県佐久市望月1432
■電話:0267-53-2369

文明7年(1475)に望月城主の望月遠江守光恒が開基となり、南浦宗清和尚を招いて開山したと伝えられる寺院。境内の裏山は望月城で、望月氏の菩提寺として庇護された。

「城光院」は山門から本堂までどっしりと落ち着いた雰囲気の漂う寺院だ。
のちにマップアプリの某先生で調べた感じでは訪れる人は多くないようだが、旧中山道からほんの少し逸れたところにあるので寄り道しないのはもったいないと思う。

旧中山道に戻ってちょっと進んだところで、今度は「大伴神社」へと続く階段を発見。
この階段、なかなか急だし段数もあるんですけど…。
しかし、そんなことでためらうワタシたちではない。
ただ、「井出野屋旅館」からの距離は100数mほど。
この調子では残り時間が少ない中でどこまで行けるのやら…。

大伴神社
■住所:長野県佐久市望月223
■電話:0267-53-4853

養老律令の施行細則を集大成した「延喜式」に載っている佐久三社のひとつ(他は英多と長倉)。8月15日に開催される「榊祭り」では松明を持つ人々が山を下り、望月橋から鹿曲川に松明を投げ込む。

石仏の多い望月だけに、「大伴神社」の境内にも石仏がちらほらと見受けられた。
境内は静かで、こういう場所に来ると普段は賑やかなHさんも静かになるのが面白い。

バス停に見たことある2人組が!?

「大伴神社」を出てからは寄り道することなく茂田井あいの宿へ。
距離は3kmほどで途中の道のりはそこそこのアップダウンがあった。

かつて茂田井間の宿として栄えた佐久市茂田井には歩いて40分ほどで到着。
旧中山道が細いこともあってか、車がほとんど通らない静かな町だった。それこそ町中を走る水路から水の流れる音が聞こえてくるくらいだ。
道の両側には石垣やなまこ塀の立派な家が並んでいて、街道沿いの町として栄えた頃の雰囲気を感じさせてくれる。
ちなみに「間の宿」とは、次の宿場までの距離が長かったり、その先に難所があったりする場合に旅人が休息できた地域のことをいう。宿場と宿場の間にあり、宿場としては非公認であったため、表向きは旅人を泊めることはできなかった。
ただし、旅行時のワタシは「間の宿」なんて単語自体を知らなかったけれども…。

大澤酒造
■住所:長野県佐久市茂田井
 2206
■駐車場:あり
■電話:0267-53-3100

旧中山道を歩いているとき、造り酒屋の看板である杉玉が軒下に下がっているのを発見。
この立派な杉玉に惹かれるようにワタシたちは「大澤酒造」へ。
正直、荷物が重くなるのでお酒を買うかどうか迷っていたが、試飲させていただいたところフルーティな味わいがとても飲みやすくて思わず購入。詳しい銘柄は…忘れてしまった。ただ、機会があったらまた飲みたいなぁと思っている。

そしてワタシはここでタイムアップ。HさんやNさんと別れてバスで佐久平へ。
HさんやNさんはもうしばらく歩いて散策を続けるという。
しかし、ワタシがバスに乗っていると、望月の手前のバス停に見慣れた2人組が…。どうやらHさんがバテてしまい、佐久平のちょっと先にある岩村田までバスで行くことにしたらしい。
結局、3人で佐久平まで移動し、そこで改めて別れてワタシ1人で東京へ。仕事だから仕方ないとはいえ切ないなぁ…。

この旅行のあと、Hさんが「中山道を回るのも面白そうでないかい」と言っていた。
それから10年、2度目の中山道巡りはいまだに実現していない。

犬神家の旅籠屋 in 長野」おしまい

(お出かけ日:2014年11月29日~11月30日)
※施設情報は2024年9月時点のものです。

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