「クマ食べたい! in 埼玉&群馬③「不二洞」~そばにはスカイブリッジも!~」からのつづき
何年か前のこと。
恐竜と言えば福井県がパッと思い浮かぶけど、関東で恐竜の化石を見られる場所はないのかしら。
…なんて思いながらマップアプリの某先生で何気なく観光スポットを探していたとき、たまったま発見したのが「神流町恐竜センター」だった。
このときにワタシの中では群馬=恐竜とインプットされたものの、なかなか訪れる機会に恵まれず…。
しかし、今回ついに念願叶って「神流町恐竜センター」に行けることに! うれしいなぁ!!
ライブシアターで恐竜のでかさを実感!
実は前日に「不二野家」へ向かうとき、国道299号を走っている最中に「神流町恐竜センター」の前を通っていた。
このとき、道沿いに立つ、なんとも手作り感あふれる恐竜がちらっと見えたので、「まさか、『探偵ナイトスクープ』のパラダイス系か…?」と、正直ほんの少ーしだけ不安になったのだけれども…。
そんな心配はまったくもって不要でした! 疑ってしまい大変申し訳ございません!!
神流町恐竜センター
■住所:群馬県多野郡神流町大字神ケ原51-2
■開館時間:9:00~16:30
※最終入館は16:00まで
■休館日:月曜日・年末年始
※月曜日が祝日または振替休日
の場合は翌日
※12月~翌3月は木曜日も休館
■入館料:一般 800円
小中学生 500円
※団体料金あり
■駐車場:あり
■電話:0274-58-2829
昭和60年(1985)、日本で初めて恐竜の足跡の化石が群馬県多野郡中里村(当時)にて発見される。これを機に恐竜で村おこしが始まり、昭和62年(1987)に恐竜センターが開館。平成15年(2003)に中里村と万場町が合併して神流町となり、「恐竜王国 中里」として再スタート。館内はテーマごとに9つのゾーンに分かれており、さまざまな化石やレプリカが展示されているだけでなくライブシアターも楽しめる。
館内に入るとGW中ということもあって、親子連れがいっぱいで大盛況!
家で食事する際、ワタシはラジオをいつも聴いているのだけれども、NHKラジオの「子ども科学電話相談」で子どもたちが恐竜についてマニアックな質問をしていることがけっこうある。
恐竜って人気があるんだなぁ…とは思っていたものの、こんなに人気があるとは思っていなかった。
ちなみに子どもの頃のワタシは恐竜に興味を持ち、そこから怪獣や怪人へいってしまいましたが…。
館内のゾーン1~2でまずは恐竜について勉強。
続くゾーン3はライブシアターになっていて、恐竜が跋扈していた時代が体感できる。
こちらへ最初に行ったときは満員で、恐竜と翼竜の化石が展示されているゾーン4、水生生物の化石が並ぶゾーン5を先に回る。
この時点で展示されている化石はかなりの数にのぼっていた。
ちなみに、ゾーン3の入り口にはお母さんに抱かれて泣いている小さな男の子がいた。
ワタシも子どもの頃、「正義のシンボル コンドールマン」のライブショーに連れていってもらったことがあったが、怪人が出現した途端に泣いて逃げた記憶がある。
ライブシアターに出てくる恐竜はちびっ子を泣かせるほど怖いのか…!?
そして、ワタシとKはいよいよゾーン3のライブシアターへ!
前の上演が終わった直後に入場したワタシたちは最前列を確保。けっこう大人げない…。
こちらのライブシアターでは、「神流町恐竜センター」のマスコットであるザウルスくんが恐竜時代のモンゴルへご案内。恐竜たちの過酷なサバイバルが展開される。
登場するロボットの恐竜たちは実際のサイズに近いものだと思われるが、「恐竜ってこんなにでかかったのか!?」とワタシは素直に驚いてしまった。
こんな迫力満点の恐竜たちが動いているのを見せられたら、そりゃちびっ子は泣いちゃうわ。
ゾーン5まででかなり充実した内容なのだが、「神流町恐竜センター」はこれで終わらない。
というか、これからが本番。
ゾーン1~5とゾーン9のある本館とは別に、ゾーン6~8が割り振られた別館があるのだ。
さらに、本館と別館の間にはアメリカで発見されたティラノサウルスの産状骨格(発掘された状態の骨格)のレプリカまで!
実際に触れる産状骨格、サイズは全長12mと写真に納まらないくらい大きかった。
恐竜たちの化石が次から次へと!
別館にある、神流町の恐竜たちを紹介するゾーン6には、どでかい全身骨格が!
他にもスピノサウルスやサンチュウリュウのほか、サメや甲殻類などの化石が展示されている。
サメがいたってことは、恐竜たちの時代だった約6600万年前の群馬は海だったってことか…。
ちなみに、ゾーン6には体験コーナーが隣接していて、こちらもちびっ子たちでいっぱい。もちろんワタシはいい大人なので参加しませんでしたよ。
けっこうなアホ面で全身骨格と記念撮影しているワタシだが、この段階で恐竜についてはお腹いっぱいだったこともあり、展示物はここで終了だと思い込んでいた。
何せ「神流町に恐竜の博物館がある」という知識しか持ち合わせていなかったもので…別館に2階があり、そこにゾーン7~8があることすら知らなかった。だいたい、ライブシアターで出てきたモンゴルの恐竜たちの化石がある、最大の注目ポイントともいえるのがゾーン7だというのに…。
細い通路を上ってゾーン7に入ると、そこはタルボサウルスの全身骨格をはじめ、巨大な恐竜たちのレプリカ化石がズラリ!
中には格闘中にそのまま化石となってしまった恐竜たちもいる。
さらに、タルボザウルスと一緒に記念撮影ができる枠まで…。
その後、羽毛恐竜と原始的な鳥類の標本を比較する学習交流室のゾーン8、化石ギャラリーのゾーン9を見学。
決して大きいとは言えない博物館だが、恐竜の世界にどっぷり浸かれる楽しいスポットだった。来てよかったなぁ!
博物館を出たあとは、外にいる恐竜たちとも記念撮影。
しかし、お楽しみはまだまだ残っていた。
「恐竜王国 中里」誕生のきっかけとなったあの化石が…!
恐竜の足跡の化石のそばには恐怖の壁画が…!?
「神流町恐竜センター」を出て、国道299号を埼玉方面へ5分ほど。
ここに「恐竜王国 中里」の礎となった貴重な「恐竜の足跡」の化石が今も残っている。
恐竜の足跡
■住所:群馬県多野郡神流町
神ケ原1241
■利用時間:-
■入場料:無料
■駐車場:あり
国道299号沿いの岩壁にある、日本で最初に発見された恐竜の足跡の化石。昭和28年(1953)、道路の拡張工事の際に不思議な模様の壁が露出し、波の跡が化石になった「漣岩」と名づけられる。昭和60年(1985)、上部の大きな穴は水辺の砂浜を歩く大型恐竜の足跡、右上から左下の凸凹は小型恐竜の足跡だと研究者が公表している。
国道299号沿いに「恐竜の足跡」があることは、「神流町恐竜センター」でいただいたリーフレットで知った。
ただ、実際にワタシたちが行ってみたとき、そばに看板が出ているものの、いきなり岩壁が現れる感じだったので危うく通り過ぎそうになってしまった。助手席でナビする人がいたら、道沿いを注意深く見ておいたほうがいいと思う。
「恐竜の足跡」は日本で最初の発見とはいえ、ぱっと見には壁に穴が開いているだけなので、ワタシたち以外には誰もいなかった…。
なお、国道299号をバイクがかなり通るので、化石の周りを移動する際はしっかり安全確認をしてからにしたほうが安全。
あと、公衆トイレの出入り口を隠す壁の内側に、あるブキミな絵が描かれているので驚かないように。
子どもに「あれ、なにー?」と聞かれたら絶対に困る絵なので…。ワタシは苦笑いでKに説明しました。
その後、秩父まで戻ったワタシたちは、まだ時間が早いということで「秩父神社」へ寄り道する。
ただし、この段階でワタシとKはヘロヘロ状態。
お詣りはしたものの、境内をしっかりと見て回る体力はもはや残っていなかった…。
なので、「秩父神社」の紹介は改めて訪れたときということで。
その後、「秩父神社」を出たら神社の前が大渋滞! なんとか流れに入れはしたものの、今度は信号を渡ることすらできない。これがGWの人出というやつですか…。
いつまで経っても神社前の信号を渡ることができず、ワタシたちは遠回りをして帰ることを決断。
スポット詰め込みタイプのワタシたちならではの失敗だったかもしれませんな…。
「クマ食べたい! in 埼玉&群馬」おしまい
(お出かけ日:2024年4月27日~4月28日)
※施設情報は2024年9月時点のものです。